
柴崎青閑作
浮き彫りされているのは、名横綱双葉山とその70戦勝を阻んだ安芸ノ海の名場面
昭和14年のことです
青閑は明治44年の生まれですから、青年期から壮年期に差しかかったころの
まさに、当時としては「大事件」とも言うべきニュースでした
青閑は明治44年生まれ、双葉山は明治45年生まれ、まったく同じ年頃
そして、昭和14年といえば太平洋戦争開戦まであと二年、つかのまの平和を享受できた時代でした
戦前の下町には「相撲見物」「芝居見物」「お花見」「お祭り」「川涼み」など
江戸期から伝わる庶民の遊びが盛んだったようです
この鉢の制作年代は最初期というだけで、はっきりとは判定できませんが
相撲好きの江戸っ子らしく、青閑も深い感動をもったのでしょう
そして、強烈な印象を受けたこの名場面を素直に鉢製作に反映させたことは
自由な精神の持ち主である青閑の面目躍如というところです
制作年代はこれからきっちりとした検証が必要ですが
作風や使い込みの味から判断して、青閑の最初期の作品であることは間違いありません
奥行きも深さもたっぷりとして実用にも優れ
相撲の名場面を彫り込むという奇抜なアイデアが功を奏した、希少な名品です

浮き彫りされているのは、名横綱双葉山とその70戦勝を阻んだ安芸ノ海の名場面
昭和14年のことです
青閑は明治44年の生まれですから、青年期から壮年期に差しかかったころの
まさに、当時としては「大事件」とも言うべきニュースでした
青閑は明治44年生まれ、双葉山は明治45年生まれ、まったく同じ年頃
そして、昭和14年といえば太平洋戦争開戦まであと二年、つかのまの平和を享受できた時代でした
戦前の下町には「相撲見物」「芝居見物」「お花見」「お祭り」「川涼み」など
江戸期から伝わる庶民の遊びが盛んだったようです
この鉢の制作年代は最初期というだけで、はっきりとは判定できませんが
相撲好きの江戸っ子らしく、青閑も深い感動をもったのでしょう
そして、強烈な印象を受けたこの名場面を素直に鉢製作に反映させたことは
自由な精神の持ち主である青閑の面目躍如というところです
制作年代はこれからきっちりとした検証が必要ですが
作風や使い込みの味から判断して、青閑の最初期の作品であることは間違いありません
奥行きも深さもたっぷりとして実用にも優れ
相撲の名場面を彫り込むという奇抜なアイデアが功を奏した、希少な名品です




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