2002年1月13日日曜日

黒松古葉取り

時期 葉が固まった11月下旬から翌年の3月中旬まで

目的は盆栽の完成度によってことなりますが
古葉を取ることにより日光と風通しをよくし、新葉の成長を促します
同時に新葉の数と芽数を調整し、各枝のバランスのよい生育を目指します

鑑賞上からも培養的にも非常に大切な作業です
    

まだ若さの残る黒松ですが、幹筋、枝順の整った姿のいい木です
培養上も各枝の勢いも均衡が取れています

この場合は古葉を取るだけで充分です


大きな盆栽ではピンセット抜きますが
小品の場合はハサミを使って葉の元を2~3ミリ残しで切ります
小枝を傷めないためと、隠れた胴吹き芽を守るためです


根気よくていねいに一芽ずつ処理していきます


樹冠と向かって右半分が終わりました
左はこれからです


すべて完了
半完成の上の写真と見比べてください


拡大図
古葉のついた状態


古葉を切って新葉のみにした状態

2002年1月9日水曜日

黒松だらけ



正月の4日の夜に「盆栽を買い取って下さい」との話が入りました
しかも翌5日の正午が交渉の時間だというんです

盆栽屋にとって「売ってください」という話は嬉しいことは勿論のことですが
「買って下さい」もかなり嬉しい話なんです

急な話でも、このチャンスを逃す手はない!
他の約束をキャンセルしてチャレンジ!



小品黒松が100鉢、中品と大品が50鉢、その他の樹種の小品が50鉢
幸い正月休み中の同業の友人(大型車つき)に応援を頼んで、その夜には我が家へ運搬完了
持つべきものはいい友達ですね(こんなときだけ感激・現金男)
それにしても疲れました~ッ!

今日まで駐車場に降ろしっぱなしになっていたのを
やっと大小の区別をつけて棚に載せました
狭い我が家の棚は、黒松だらけです~ッ
今日も疲れました~ッ!

明日はABCのランクを識別しなければなりません
盆栽屋って肉体労働きついんですよ

今日は早く寝ます

2001年9月16日日曜日

水石ミニ講座

山形の石です
産地は京都の加茂川です
白いところがやや紅色が見えませんか?
【加茂の紅流し】といい、有名な石質です
険しい山で、形もいいでしょ
水石趣味は石の姿を、山、滝、島、湖、家、人物や動物などにたとえて
それを鑑賞するんです

今日は台座の扱い方の話をしましょう
台は紫檀や黒檀、カリンなどの硬い木で作るのが上等です
専門の台師と呼ばれる人がいます
石の姿を引き立てるために、姿に合わせて削って作るんです
高度な技が必要ですね

台座に石をはめ込むとき、このように上からやってはいけません
いっぺんにはまらないときに、台を傷つけます
グリグリと押し込む人がいますが、厳禁ですよ!

石を逆さにして、そこへ台をそっとのせます

決まりのところにはまったら、やや力を入れて押さえます

ほら、ぴったり決まったでしょ
名人の作ったものは、空に浮かしても落ちません!
ゆすったって大丈夫!
接着剤なんてついてませんよ
以上水石の台座の扱いのミニ講座でした
水石趣味の方は少数派だけど、やってみると面白いですよ
京都などの名園を訪れても、一味違った鑑賞の仕方ができるようになるでしょう

2001年7月19日木曜日

けやき葉刈り後


6月のネット盆栽教室で(20日頃)葉刈りをしたケヤキは、その後どうしているでしょう?
みなさんに(葉刈りの経験のない方)その後を知って、確認して頂きたくて記事にしました
実際に経験のないことは、実行するのに怖くてしようがないものです

葉っぱをぜんぶむしってしまうなんて、恐ろしくて簡単にその気にはなれませんよね
私にも昔々、そんな時がありました
しかしご安心あれ!



現在の姿はこのように元気で、葉もいっぱいに繁っています
丸坊主にされた頭も、立派に生え揃いました

こうやって一年のうちに、二回も春の芽だしを経験させてしまうんですね
当然、倍の速さで小枝が増えていくという寸法です

樹勢を適度に制御し、大きくなり過ぎないように、小枝も増えるように
先人があみだした、すごい知恵です
今年できなかった方は、来年是非とも実行ですね

半信半疑で丸坊主にした盆栽が、改めて芽出した時の喜びはまた格別です!

2001年7月17日火曜日

水切れ対策(穴あけ)



助手はかみさんです、手が女性の手(少々働きすぎた)でしょ、私はカメラマン

夏の水不足対策は、わが盆栽界にとっても深刻な問題
もっとも水不足といっても、水がないわけではない

鉢の中に水がゆきわたらない、つまり植え替えをしていないものなんかで、沁み込んでいかないものがある
そんなときは、めちゃくちゃにを開ける

竹箸でグリグリえぐるのだ!
.このように大きな鉢だと20穴くらい
でも、小品盆栽では1~3穴くらいかな
ずいぶんと水が鉢の中に行き渡ります
これです!
この夏をしのぐには

2001年7月1日日曜日

二重鉢

これ(二重鉢)も水切れ兼転倒防止対策として有効な方法です
安定の悪いものでもちょっとした風などで、倒れなくていいですね

この黒松の場合は、転倒防止という意味の方が強いんです

なぜなら、いくら小品盆栽でも、松柏類の場合は乾燥に強いので、水切れ対策は普通しません
逆に水が多すぎて伸び過ぎてしまいますね
まあ黒松ですから、短葉法で葉を短くできますからいいですけど

さて昨日の方法と併せて、是非実行して下さい

それと
初心の方にご注意を
この二つの方法はあくまで小さい盆栽で、水切れしやすい鉢と樹種であること
松柏類はよほどなことがないと、おすすめしません
大体、直径15㎝以上の鉢には必要ないでしょう

よくあるんです
どんなことでも、マニュアルにたよりきってに生真面目に実行される方がいるんです

でもそのマニュアルを一箇所でも読み落としていたら、たまにはほろ苦い喜劇になることもありますよ

全部の盆栽に適用したら、ゆうに場所が2~3倍必要になりますね

また五葉松などは葉を短く仕上げるのが楽しみですね
それなのに水切れ対策で安心していたら
葉が好きなように伸びて、観賞価値が一気に下落ですよ
ボサボサ頭のような五葉松じゃあ、困ります

2001年6月9日土曜日

美人薄命

昨日の箱根サンショバラの項で、美人薄命、という言葉を使って思い出したことがあります

むかしむかし若い人妻が病院へ診察を受けにいったところ
端正な顔立ちの、これまた若い医師が
静かにそしてなまじめにいったのです
昔から美人薄命と申します、貴女もくれぐれも気をつけなさい

その人妻の病気は幸い軽いものでしたが
幼い頃から病弱だった人妻は、その一言に深く感動しました
美人薄命!美人薄命!
美人薄命!
何度もその言葉を心の中で反芻しながら診察室を出ました

それ以来というもの、その人妻の顔色は日増しによくなり
数年を経ずして、人並み以上の健康体になりました

性格も、明るい活動的な女性に生まれ変わりました

何を隠そうその人妻は、うちのかみさんなのであります
その若い医師も、現在ではすでに老境に入っていますが
いまだ現役で、私もかみさんもかかりつけです

私がたまに血圧を計りに行ったときなどに
奥さん丈夫になったね、などと
昔話になることがあります
先生のおかげです
私は素直に感謝の意を述べながら
心中、この先生こそ名医中の名医だ!と思っているのです

たったの一言で病弱だったオカチメンコをその気にさせて、健康で元気な人間に生まれ変わらせてしまったのです
昔、医は仁術と申しました
現代では、医は算術などという口の悪い人もいますが
私は断じて、医は話術であると信じています!

美人!
美人!
美人!
薄命!
薄命!
薄命!女性はこの言葉のどちらに、より比重を置いて受け取るでしょうか?
それは自明の理というやつですね
たとえ短い命であろうとも美しく生まれたい!とおっしゃるに違いない

ところで、未だ私にもわからないことがあるんです
果たしてこの先生は、男性の患者に対してはどんな話術を用いて
医術を施すのでしょうか?
果たして、男性に対する殺し文句(活かし文句というべきか)はあるのでしょうか?
男性を嘘でもいいからその気にさせる言葉とは?
まさか、美男薄命では生き返ることはできないよね!

今日は、盆栽とは全く関係のない話でごめんなさい、でした