2004年10月16日土曜日

日本盆栽作風展

さる12日(火)、日本盆栽作風展の審査が上野グリーンクラブで行われました
全国のプロが技を競う唯一の全国規模の展示会です

みなさんが大好きな小品盆栽部門の今年の優勝者は、なんと女性盆栽師
長野県の山本千城子さんに決まりました



受賞作品の前でニッコニコの山本さん
昔アイドル系のすてきなおば様ですよ

作品のなかで特記すべきは、下段の向かって左の山もみじの入った鉢
市之倉石州の「狐の嫁入り」です

審査の前に、山本さんに「ねぇ、宮ちゃん、この鉢いまいくらくらいする?」と尋ねられたので
もしかして「売り物」ならラッキーと内心思ったのですが

「売り物」ではありませんでした
とにかく石州のこのての鉢は「幻の名鉢」となってしまいました

ということで、なんやかやの忙しくも楽しい一日でした
それでは、新春早々に東京駅大丸百貨店で開催される「日本盆栽作風展」、観にきてくださいね

2004年10月15日金曜日

月香五彩名品

30年以上も親しいお付き合いしている市内の盆栽愛好家(Aさん)が所有していた月香の五彩名品
Aさんは新品で使い味が出ていない鉢を手に入れると、草を植え棚におきます

水をやり肥料をやっているうちに、数年で使い味が出始めるのです
この月香鉢はやや10年くらい草が植わっていました


10年前にはピカピカの新品でしたが、10年の歳月はたいしたものです
縁にはしっかりと時代感が乗り、絵の部分もしっとりとした落ち着きが感じられます

「よくなる」「出世する」のは生き物である盆栽だけではない
鉢だって立派に観賞価値が上がっていきます

みなさんも実行です
ただし、割らないように!!


側面もしっかり落ち着いた雰囲気ですね


反対の面




拡大図


拡大図

2004年10月9日土曜日

見落とす鉢の傷

ニュー(割れ傷)やホツ(欠け傷)は比較的発見しやすいのですが
意外に見落とすのが足の損傷です

愛好家放出の約300点のなかでも目立つ存在だった佐野大助の逸品
足に古傷がありました、残念無念!


縁に緑の釉薬を施し、葡萄の葉とつると実の色との細部まで色彩にこだわっています
おまけに窯変により飴色の釉薬が程よく流れてきれいです

圧巻は赤色の発色
これにより一層の華やかさが一層引き立ち、みごとなハーモニーをかもし出しています

というところで、よくよく見たら、向かって左の足に接着剤でくっつけた痕跡を発見!
あれれれれッ!

みなさん見えますか?
足とボディーの間に灰色の異物がありますね、これが接着剤です


この角度でも見えますね


後ろ正面は何事もなし


左奥の足の元を右のと見比べてください


一度外れたんですね
このように「付け足」は強い衝撃でボッコリそのまま外れちゃうことがあるんです

ボンドで修理すると気がつかないことがよくあります


外側からの方が目立たないかな
もっと上手に修理してあると、まったく気がつかないこともあります

いすれにしても、見落としがちな傷、購入の際は気をつけましょう
実物の方が見落としがちです

2004年10月5日火曜日

大量仕入れ

「高齢のの愛好家が放出する小鉢をそっくり処分したいんだけど、そっくり買ってくれる?」
昨日親しい同業者から電話がありました

大きなダンボール四箱、ていにいに三段四段重ねに梱包してあったのを
中身はちょっと見ただけ、数も数えず「相手の言い値」で即決!

こんなときは業界きっての「値切りマン」と異名をとる盆栽.comであっても、微塵も値切りませんゾ
オイシイ話を持ってきてくれる人は「神様」ですから足元をみてはいけないのです

逆にその同業者に「お小遣い」をやりましたよ
次に続く「生きたお金」になります



ざっと並べてみると300はありそう
むこうさんは「200くらいかなー」と言ってたんですが、ここでもう幸せな気分
それにしても盆栽屋っていい加減の大雑把ですね

ざっとみて、標準のレベルを超したものばかり
これはいい買い物でした!(買値は秘密)



ぎっちり並べて畳二枚分、さっそく「宝探し」にかかりましょう
気分はワクワク、最高!
これぞ盆栽屋の至福の時なのです



ありました、ありました、お宝はピックアップして移動

向かって左の染付けの正方鉢、これができのいい宮崎一石ですゾ!
一山買いの中に入る品じゃないのに「間違い」か「おまけ」のどっちかです(ついてるー)

その上の丸は、清風与平の浮き彫りの白磁、かなりのレベル!

水府散人が2鉢
大助2鉢
町直20くらい(絶品1鉢含む)
その他中堅どころの実用鉢無数

そして、まだまだお宝ありそうです

というわけで、区分けに一日かかりそう
整理がついたら、ご奉仕価格で頒布しまーす

みなさーん、楽しみに待っててくださーい!

2004年10月4日月曜日

実物の四季

7月1日に撮影したピラカンサが、秋の深まりとともにオレンジ色に色づいてきました
夏の間の実もの盆栽は、実が葉の色と同じ緑色なので目立ちもせずに脇役に甘んじています

ところが秋の陽射しに実が照り輝く今の季節になると、俄然盆栽棚の主役に躍り出てきて
他の盆栽たちはしばらくは脇に追いやられてしまいます


7月1日に撮影したピラカンサのミニ盆栽懸崖 樹高10×左右14cm


夏から秋の強い日差しにあたった実は、早くも色づき始めました
論より証拠、見比べてください、みごとに主役の座が廻ってきました


こうなればしめたもの、裏面から眺めても立派にえになっていますね

2004年10月3日日曜日

信濃寒桜

今年の夏の日本列島は、異常な暑さとたびかさなる台風災害
それに一度に複数の人が殺される惨い事件が多発しています

そんな中でイチローの世界新記録達成!
あの冷静なイチローが頬を高潮させて興奮ぎみに語ったコメントが素晴らしかった

ー新記録の原動力はー
野球が好きだということですね。

ー周囲に期待されて苦しかったのでは-
やってる間にプレッシャーから解き放たれるのは不可能。背負ってプレーするしかない。
でも、ドキドキ、ワクワクとかプレッシャーが僕にとってはたまらない。

軽薄な管理人は、30歳の若者の言葉にも過剰反応
おいらも、がんばるぞーッ


信濃寒桜開花

一重の小さな花
ごく薄いピンクがかった清楚な花形

秋口からポチポチ先初め、寒中までの長い期間咲きつづけます
日本人の大好きな桜

富士桜、山桜、寒桜、緋寒桜などが盆栽樹種として一般的です
みなさんもレパートリーに加えてください

2004年10月2日土曜日

画風の研究

宮崎一石、わかりましたか?

一石はつい最近のつれづれ草で取り上げています
常連さんではずれた方はちょっと勉強不足ですね

しかしそこは寛容な管理人のこと、叱るよりも熱意が肝心と気持ちを改め
なんともう一度ご親切に復習です

1)

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これが一石の五彩画の拡大図

3)

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3,4も一石鉢の拡大図

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5,6は月香の絵の拡大図

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9)

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7,8,9,10は雄山初期の絵

11)

12)

13)

11,12,13が涌泉の絵

4人の作者の絵の拡大図を並べてみました
それぞれに個性がありますが、一石の樹木の描き方の繊細さは際立っているのがわかります

解説抜きで4者4様の画風を見比べてみてください

感想は好き、嫌いでもなんでもイイ
自分の生に感じたことが言えればご立派!

みなさんが先入観を持たずに鑑賞できたころを見計らって
そのうちゆっくりと解説することにします

では!