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2017年3月23日木曜日

姫コブシ開花

銀色の産毛に包まれた姫コブシの蕾がほころび始めました
姫こぶしはいちめいヒデコブシとも呼ばれ、コブシとともに木蓮の仲間です

そのコブシは、昔ながらの低湿地帯と台地の境目あたり自生していて
この季節になると桜に先駆けて奥まった林の中などで咲いているのを見かけます


姫コブシや木蓮が咲き始めると関東地方では植替えのシーズンの到来です

桜の開花までは待てない樹種もありますから
それよりちょっと前、野山にコブシ類の花の咲くころが植替えの適期であると覚えてください


銀色の産毛に包まれた姫コブシの蕾
鳥のクチバシのようですね

2015年8月24日月曜日

こぶし狂い咲き(猛暑日復活)

ネット歳時記でおもしろい俳句を見つけました

ほらごらん 猛暑日なんか作るから   中原幸子

夏日・真夏日・猛暑日とだんだん過酷な命名がされるので
極端な呼び方にすっかり慣れてしまったようで、まったく今じゃ猛暑日なんか当たり前ですね

盆栽棚では珍しく紅こぶしが狂い咲きです
この一週間くらいで先端の花芽が膨らんでご覧のように開花してしまいました

春、桜より早く葉が展開する前に開花するこぶしですから
このように緑を背景にするといくらか派手な感じがしますね

本番はちょっぴり寂しげな雰囲気をもった花だと感じているんですが
みなさんはどんな印象をおもちですか?


さて、暑い暑いと言い続けていたこの夏も、立ち止まってみればもう8月も下旬
盆栽人としてやるべき秋の手入れがいっぱい迫ってきています

消毒は?肥料は?
寒冷紗だって一ヶ月以内には外すことになるんですよー!

こりゃ、がんばらなくちゃ!!!
暑さ復活だなんて、だらけていてはいけませんな!!!

2015年4月13日月曜日

椿について

おもに盆栽に仕立てられる椿の品種と云えば
花は一重で小輪、葉もしまった感じのものが似合います

今日ご紹介するのは藪椿の系統に属する品種で出雲大社
小さめで筒咲きの濃紅な花弁が美しいことで知られています

他には詫び助なども有名で、その中でも赤詫び助、白詫び助
さらに胡蝶詫び助なども盆栽向きです


出雲大社の模様木

出雲大社は藪椿の中から発見された超優良品種ですが
他にも日本各地に自生する藪椿の中から、花の色や形が優れた品種が発見されています


一重小輪筒咲きの椿(出雲大社)、濃い紅色が鮮やかな名花です
枝も葉もこじんまりとして節間もよくつまるので盆栽向き

耐寒性にも優れ性質は丈夫ですから
培養的には楽な品種です

植え替えは花後の4月に剪定と同時に行います
夏場の乾燥にも強いのですが、水は多めにやった方がよく育ちます

あまり樹形にとらわれず自然体の樹形が似合います
ぜひ一鉢持っていただきたい樹種ですね

2013年2月20日水曜日

日本春蘭開花

昨シーズンに、ある春蘭の愛好家さんから長期旅行中の間の管理を依頼され
18鉢の愛蔵品を2ヶ月間おあずかりすることになりました

そのために、10月から12月までの2ヶ月間の春蘭置場として
日除け風除けにポイントをおいた専用の置スペースを設置しました

そのときに、親しい愛好家さんから譲っていただいたのが
今日みなんさまにお見せする日本春蘭の「極紅・きょっこう」です

私自身、ずーっと昔から、清楚でしかも高貴な雰囲気の花姿に惹かれ、いつかは持ちたいと思っていながら
なかなかその機会がなかったので、とにかくなにごとも初めての体験です

まるで大昔に初めて盆栽を手に入れたころみたいに、わからないことばかりで
些細なことにでもワクワクドキドキして、うれしいやら心配やらで、まことに新鮮な気持ちを味わっています

そんなこんなのうちに、2月の中旬にふと気がつくと
ごらんのように、春蘭「極紅」はみごとに開花しているではありませんか


7つばかりの花蕾たついていたのですが
そのうちの6つの花弁が開いています

蘭はそのまま咲かせると花の茎が短たいめに
このように葉と葉の中側に咲いてしまいます

ですから、開花前に花蕾にアルミホイルの簡易なキャップをかぶせて遮光し
花芽の茎を伸ばすのだそうです

そうすると、茎は葉の外側まで伸びて
鑑賞上とての都合がいいらしいですね


持ち込みの株が大きいと
このようにたくさんの花芽をつけるそうです

日本人の微妙な色彩感覚と表現は、やはり独特ですね
この色を「紅」と感じるのですからね


私の住む松戸市の山林にも、まだ春蘭が自生していますが
それらは透明感のある薄い緑色がかった花です

それでは

今日は盆栽とは関係ない植物のお話ですみません
はじめて手に入れた春蘭が咲いたので、うれしくてみなさんにお見せしたくて・・・

2010年4月14日水曜日

フリースクール速報・金雀花

盆栽としては珍し樹種に属する群れ雀(むれすずめ)をご紹介します
持ち主は、昨年の秋フリースクール速報に一番バッターで(真柏ミニ)登場したマユちゃんです

フリースクール速報一番バッターへ

この群れ雀はマユちゃんの主力の10㎝サイズのミニよりもちょっと大きめですが
毎年花を見るためには、やはりこれくらいの大きさが適当でしょう

群れ雀は一名金雀花(きんじゃっか)とも呼ばれ
盆栽界ではこちらを使う方が多いようですが、どちらもすばらしい命名ですね

水と肥料を好み丈夫な植物ですが、小枝が伸びやすい性質のため
盆栽としてこのような小品サイズの骨格にまとめ上げるのは、案外難しいのですが

いちど出来上がってしまうと後の管理は切り込みだけなので
樹形の維持がぐーんと楽になります

花後に昨年の枝まで深く追い込み
夏の水を切らさないように管理します

また、初夏から夏にかけてぐんぐん徒長しますが、まったくの無駄枝以外の剪定は我慢し
晩秋に浅く切り込みをして春の開花を待ちましょう

夏季に徒長枝の先端をちょこちょこ摘むと
来春の花芽は期待できませんよ


2010/04/11撮影 樹髙12×左右20㎝

とぐろを巻いた根のおもしろさを利用した懸崖式
持ち込みにより最初は黒っぽかった木肌も、やや灰褐色を帯びて古色感がにじんできました

小さめの鉢を選んだので夏の水やりがたいへんでしょうが
堀江美功鉢の水色と鶴丸の赤とが、鮮やかな花の黄色をさらに引き立てています


花弁が開くと蝶形の鮮やかな黄色です
背景となる葉の深い緑もいいですね


灰褐色を帯びつつある根
持ち込みの効果が徐々に現われてきましたよ


後ろ姿

それではまた!

2009年3月5日木曜日

天草野梅改作

花物盆栽の王者といえばやっぱり梅

なかでも野梅は、凛とした清楚な花、枝打ちのよさ、皮肌の雅味
さらに切り込みに強く盆養によく耐える強壮な性質など、盆栽人が喜ぶ要素に満ちています

甲州野梅、天草野梅、房州野梅などと自生地名で呼ばれることが多く
自生する地方により性質がやや異なり、それぞれに優れた特徴を持っています

さて、盆栽人にとってさらにおもしろいのは、樹勢が強壮で大胆な改作が可能なため
出会った材料の優れた素質を見極めれば、いきなりビックリするほどの逸品に変貌させることもできるんです


九州の天草地方に産する天草野梅、実生から鉢の中で20年以上作りこんだ素材です
出会ったとたんにピリピリと感じるものがありました



1 根張りがよく、捻り気味の立ち上がりに力と動きがあります
2 腰元の強い一曲が魅力、そしてサバ状の部分も雅味いっぱいです
4 直感的に一の枝はこれだ、と感じました
  徒長気味ですが気にする必要はありません、呼び接ぎや芽接ぎで短縮は容易です
5 コンパクトな二曲目も緩みがなく最高です

以上秀逸な素質がいっぱい
野梅としては稀少な10cm以内のミニがゲットできそうです


一の枝の近くにある2本の立ち枝を切る
この場合、元を数cm残しておきます


切り残しの部分をヤットコで捻るようにむしり取る


古色感を見どころの第一に考える野梅には、生々しい傷口は似合いません
むしり取ってほうが、自然に朽ちたような古木感が出ます

他の雑木類と異なり、野梅はサバ幹は魅力の大切な要素
太い枝ほどむしり取って、朽ちたように演出しましょう


無駄枝をの除いていくと、ボディーの動きがさらにはっきりとしてきました


現状での改作はここまで、植替えて完了とします

こんごの計画

1 上の白点が新しい芯の予定地点
  胴吹き芽が吹かない場合は、呼び接ぎ(今年の夏)か芽接ぎ(来春)を実行する
2 一の枝も同じ施術によりコンパクトにする
3 下の白点には既に胴吹き芽があります



後ろ姿にも優雅な模様があります


赤点の箇所が接木予定の位置


完成予想図(樹高10cm以内)
3年くらいで基本の骨格は完成します

荒っぽい大改作の適期です
身の回りに梅の材料をさがしてみましょう

チャレンジ!!

2007年9月10日月曜日

野梅の仕立て方

花物盆栽の王者といえば、やはり梅
なかでも野梅は、小枝が繊細に作れるし木肌もよく荒れ、盆栽としての優れた要素を持っています
清楚で侘び寂びの趣があり、これも盆栽人の好みにピッタリです

ところが、小品盆栽界には野梅の盆栽が極端に少ない
まして木肌の荒れた優れた素材はなおさらのことです

実生から育てるに非常な年月がかかることがその原因で
普通野梅の小品素材は、大きなサイズの盆栽の頭の部分を取り木から得ることが多いのです

ですから、実生の優良な素材は大変な貴重品ですが
幸いにも私はこの春先、20年以上にわたって実生から仕立てていた10cmサイズの優秀な素材を10本手に入れました

今回は、現在たいせつに仕立て中の一鉢をご紹介しましょう


ボディーの高さは約8cmほどで、完成予想樹高は10~11cmを目指しています
春にほとんどの枝を切り落とし、まったくの素材に戻し根本から木作りに入りました

春の新芽を芯、左右の利き枝と振り分けて、芽の柔らかい入梅前に針金で誘導しました
枝先は徒長させたままで、秋までこのまま充実させます


正面拡大図、肌の荒れとサバ状になった幹肌の雅味がみごとでしょ
入梅が明けた頃に針金を外しました


これからは来春の作業予定です

白線のあたりから切り詰めます
手前にしっかりとした芽当りがあることを確かめてから切りましょう

それと、将来しまった枝振りを作るためには
今年の枝を、ある程度思い切って短めに切り込むことが肝心です


来春に枝を切ったあとの予想図

今年の新しい枝に表情がありますね
のこされたこの枝元が基本になります


来春、残された枝先から吹いた新芽(濃い茶色の部分)に2芽ほど針金をかけて誘導します
その枝先は今年と同じく、再来年の春までは切り込まずに充実させます

それによって、枝作りの基本部分はまずまず出来上がりかけてきますね

再来年の春にも、もう一度、新芽(薄い茶色の部分)に針金をかけます
つまり、今年を入れて三年間で枝作りの基本作業が完成します

四年目以降は、枝先に針金をかけず、ハサミでの切込みにより枝先を密にし
野梅盆栽の完成品と同じように管理していきます

2005年11月9日水曜日

信濃寒桜

数日前に盆栽棚をぼんやり眺めていると、あれ?、小さな白い花が咲いているのに気がつきました
今ごろ何の花だろう?

葉の形や幹肌からして、どうも桜のようですが
しかし品種がわからな

富士桜ではないし、一般にいう十月桜でもないし、えーと、何ていう名の桜だったっけ
思い出せないのです


半懸崖式の樹形です
2年くらい前に求めた記憶があります

全体の枝先にびっしりと花芽がついていますが
真っ先に、後ろ向きの2本の徒長枝の花芽が開いています


咲き出しは純白です
清楚な一重咲きですが花びらの形に優雅さがあります


花弁が開いて日に当たると、数日できれいな淡紅に変化してきました
これがこの桜の特徴のようです

とするうちに、やっとのことで思い出したこの桜の品種名は「信濃寒桜」
晩秋から来春までぽつりぽつりと咲き続ける四季咲き性です

名前を思い出したら、こんどはこの「信濃寒桜」のもっと古い小品盆栽を手に入れたくなりました
どっかで見つけてきます

2004年7月20日火曜日

百日紅開花

夏に似合う花、百日紅
花の色はピンク、紫、赤、白といろいろです

そして、花の色が濃いものほど飴色の木肌の色も濃く
特に白花のものなどは、白っぽい幹肌をしています

培養は簡単な樹種で、水も肥料も好きですが
春から入梅にかけてあまり肥やすと、小枝がごつくなるので、秋の肥やしを多めにします

唯一、寒さに弱いという弱点がありますので
冬の乾燥した風には気をつけ必ず冬囲いをしてください

花芽は春に伸びた新芽の先に付きますから、春先の芽摘みはしません
新芽の出る前に枝の整理をしておきます


百日紅らしい自然体の樹形
春に伸びた新芽の先に花芽が付いています


濃いピンクの花

2004年3月2日火曜日

長寿梅の人気

私が盆栽の世界に入ったころから(昔々)長寿梅は格別な人気樹種でしたが
現在でも長寿梅の人気は相変わらずです

当時、長寿梅の樹形はほとんどが株立ちでした
それが、盆栽技術や知識の広まりとともに、単幹の樹形がたくさん作出されるようになりました

この長寿梅の人気の秘密はどこにあるのでしょう


四季咲きの性質を持っていますが
何といって早春の今この時期が、長寿梅のもっとも輝いて見えるときです


丹精すればするほどに、小枝が密になります
どんなに切り込んでも花芽がついてくれるのも、長寿梅のありがたいところです

小枝の先にびっしりと花芽がついています
プチプチと膨らんできました


木肌の荒れ

長寿梅が他の花物盆栽と異なるのは、何といっても培養により次第に荒れてくる木肌にあります
侘びとさびの表現が盆栽の究極の命題です
長寿梅にはそのための条件が備わっています

2003年12月18日木曜日

梅盆栽ミニ

古くから日本人のもっとも好む花物盆栽といえば、やはり梅でしょう

いわゆる花梅(園芸的な梅盆栽)は年末になると園芸店の店先に並びますが
本格的梅盆栽となると、やはり野梅でしょう

枝先が細く分岐し、持込により木肌がイボ状に荒れ
古雅の趣を味わえ、花物盆栽の王者の名にふさわしい品格があります

野梅の木肌が枝先までイボ状に荒れるには100年からの年月がかかるといわれています
↓の野梅の樹齢はやっとその半分の50年というところでしょう

野梅三輪といわれるように、野梅には満開の風情を求めません
寒気に楚々と咲く趣を楽しむのが、盆栽人の好みでしょう


樹高12cm
推定樹齢約50年の野梅古木のミニ盆栽



サバ幹の様子、上にシャリもあります
小枝の先の芽は葉芽です、今年は花芽がありません
野梅の枝先の細い性質のものは、花芽がつきにくいのです
花芽のことはあまり気にせずに、木姿を優先させて培養しましょう

2003年4月26日土曜日

金雀花(きんじゃっか)



今朝タバコを買いに出かける途中、私の家から二軒先のお宅の庭で
金雀花が満開なのに気がつきました

人の背丈ほどのかなりの老木です
何十年とこの木があることすら気がつきませんでした

金雀花は「群れ雀」とも呼ばれます
金色の雀が枝に群がっているという形容から名づけられたんですね
いい名前ですね

かなり以前に国風展にこの金雀花の見事な名木が出品され話題になりました
世にそれほどの名木はざらにはありませんが
近頃、小品盆栽として人気が高まっている樹種です

非常に水や肥料を好みます